ポリフェノールが健康に良いと聞いたことがある方は多いでしょう。
しかし効果的に摂取できているかと言われると、断言できる方は多くないかと思います。
そもそもポリフェノールとはどのような食材に含まれているのかご存知ですか?
実は数えきれないほど多くの食材に含まれていて種類も豊富です。
今回は美容や健康のためにぜひとも摂取したいポリフェノールの種類や期待できる効果、日常的に摂取しやすいものを中心に説明していきます。
それでは、ポリフェノールの基礎的な知識から押さえていきましょう。
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ポリフェノールの基礎知識
ポリフェノールが体にいいと聞いたことはあっても、その歴史や詳しい効果まではご存じない方が多いのではないでしょうか。
ポリフェノールは私たちにとって身近で、驚くほど多くの体に嬉しい効果を持った頼もしい成分なんです。それでは詳しく見ていきましょう。
ポリフェノールとは
ポリフェノールとはどのような成分なのでしょうか。
まず、ポリフェノールは天然成分です。実はほとんどの植物の樹皮や種子に含まれていて、身近なものであるといえます。
そしてポリフェノールの種類はなんと4000種類以上とも5000種類以上とも言われています。その多くが抗酸化作用を持ち、水溶性です。
今回はその中でも摂取しやすく効果的なものを、ご紹介いたします。
ポリフェノールは植物由来の成分
ポリフェノールは植物由来の天然成分です。
植物の光合成によって作られる成分で、茎・葉・実に含まれます。植物を厳しい自然から守り、種を残すために欠かせないものであり、植物のたくましさの源となっている成分です。
植物が動物よりも長寿なのは、このポリフェノールの抗酸化作用のおかげとも言われています。
植物由来で天然成分と聞くと、体に優しく健康に良いのも納得ですよね。
そんなありがたい効果のあるポリフェノールはどのような食材に含まれているのか、細かい効果などを見てみましょう。
様々な食材に含まれる色んな種類のポリフェノール
4000種類以上もあると言われているポリフェノール。高血圧の予防に効果的なアントシアニンだけでも400種類以上あるそうなので驚きです。
光合成によって作られ植物由来の成分ですので、驚くほど多くの植物・食材に含まれていますよ。
意識すれば毎日摂取ができて効果を実感できる、お手軽さがポリフェノールのすごいところです。
代表的なポリフェノールで比較的摂取しやすく、製品に含まれていて活用できるのは以下の通りです。
ポリフェノールが含まれる主な食品
-
- アントンシアニン:ブルーベリー・カシス・茄子・紫芋・ブドウ・赤ワイン・黒豆
- イソフラボン:大豆
- へスぺリジン:柑橘系の皮や筋
- カテキン:緑茶・麦茶・ウーロン茶
- タンニン:お茶の渋みの元
- クルクミン:ウコン
- ルチン:そば・ブロッコリー・玉ねぎ・レタス
アントシアニン
ブルーベリーやカシス、茄子、紫芋、ブドウ、赤ワイン、黒豆などに含まれます。
血液をサラサラにして、毛細血管の保護に繋がる肝機能を改善するなど、血圧を上げないようにする効果が盛りだくさんで高血圧の予防に役立ちます。
イソフラボン
大豆やそれを使った製品に含まれるポリフェノールです。
化粧品などに配合されていますので、女性にとってもっともなじみのあるポリフェノールですね。
女性ホルモンのバランスを整えてくれて、生理に関する悩みや更年期障害に効果があります。
ヘスペリジン
柑橘系の植物の皮や筋に含まれています。みかんは皮ごと食べると健康に良いと言われる所以です。
血行を良くして血栓ができるのを防止するなどの効果と共に、動脈硬化予防に効果を発揮します。
カテキン
緑茶、麦茶、ウーロン茶などに含まれ、殺菌・抗菌作用が高いのが特徴です。
脂肪の吸収を抑えて体脂肪を減らすので、ダイエットの味方でもあります。
タンニン
お茶の渋みの元であるタンニンは、洗顔料などスキンケアにも取り入れられています。
収れん作用があるので、これもイソフラボンと並んで女性の美をサポートしてくれるポリフェノールです。
クルクミン
ウコンに含まれるポリフェノールです。肝機能を改善させて、脳を活性化します。働く女性の味方ですね。
ルチン
そば、ブロッコリー、玉ねぎ、レタスなどに含まれます。血液の流れをよくするだけでなく、毛細血管を丈夫にする働きもあります。
ポリフェノールの主な効果5つ
様々な食材にポリフェノールが含まれていることや、それぞれの効果についても触れました。
続いてはポリフェノールのより具体的な効果について、詳しくご説明いたします。
あなたが求めている効果が、ポリフェノールによって得られるかもしれません。
ポリフェノールの美容効果5つ
-
- 美肌効果
- 血流改善
- 高血圧予防
- アレルギー改善
- 脳の活性化
①美肌効果
アンチエイジングに関心のある方なら一度は活性酸素という言葉を耳にしたことがあると思います。
本来はお肌の健康に欠かせない活性酸素ですが、増えすぎるとシワやシミの原因にもなります。お肌を老化させてしまうわけですね。
そこで効果的なのがポリフェノールの抗酸化作用です。ポリフェノールを摂取して活性酸素の量を減らすことが、若々しい細胞=美肌を保つ秘訣なのです。
②血流改善
ポリフェノールは血栓ができるのを防ぎ、血小板が固まって血液が凝固するのを防止します。
いわゆる血液をサラサラにする効果があり、血行が改善されます。
③高血圧予防
ポリフェノールは高血圧の予防に高い効果を発揮すると言われている成分です。
高血圧の原因となるアンジオテンシンの働きを抑えて、血管を広げて血圧を下げる効果があります。
④アレルギーの改善
ポリフェノールにはアレルギーを改善する効果もあると言われています。
アレルギーの原因であるヒスタミンを抑える抗アレルギー効果を持っているからです。
⑤脳の活性化
脳の疲労や老化の原因の一つとなるのが活性酸素の増加です。
ここまで読んでいただいた方にはピンとくるはずですよね。
この活性酸素の働きを抑えてくれるのがポリフェノールなのです。ポリフェノールを摂ると記憶力が上がるというデータもあります。
また、疲れてこわばった脳の血液の流れをよくします。このようにポリフェノールは脳の働きを活性化させる効果が期待できます。
クルクミンなどには脳機能を活性化させる効果があります。
ポリフェノールを摂取する際の注意点
ポリフェノールの目安摂取量は1日で1500mgです。
念のため過剰摂取にならないように気をつけましょう。特にイソフラボン・カテキンなどは摂りすぎると健康に悪影響になる場合があります。
可能な限り1種類に集中せず複数の食品から摂取すること、バランスよく取り入れるようにしましょう。
基本的には以上のことに気をつけておけばポリフェノールが健康に害を及ぼすことはありません。ですが例外もあるのでいかに記しておきます。
その食材の他の栄養素などに気を付ける
チョコレートはカカオに含まれるポリフェノールを手っ取り早く摂取できます。そしてポリフェノールにはニキビ予防の作用もあります。
じゃあ、チョコレートをたくさん食べればニキビのない肌になれるかと言えば…、そうではありませんよね。
チョコレートに含まれる砂糖のカロリーなどを考えると、結局マイナスの影響しか残りません。
(高カカオの砂糖控えめのチョコレートならば美肌効果も期待できます)
このように、何からポリフェノールを摂取するのか、その食材には他にどのような栄養素が含まれているのか気を配ってください。
糖尿病や貧血の人は要注意
ポリフェノールは糖尿病や貧血の薬との飲み合わせが悪いので、注意が必要です。
血糖値が下がりすぎて体調が悪化する可能性があるので、自己判断でポリフェノールの摂取を積極的に行わず、まずはかかりつけ医に相談することをおすすめします。
まとめ
ポリフェノールがあなたの想像以上の様々な効果がある成分であること、美と健康に役立つ強い味方であることに気が付いていただけたと思います。
とても身近で心強いポリフェノール。摂取のしやすさもその魅力の一つです。
健康的で若々しい毎日をおくるのに、ぜひポリフェノールの摂取を意識してみて下さいね。
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