
ニキビ肌をなんとかしたいと考えた時、ピーリングってどんな効果があるのかと疑問に思ったことはありませんか?ピーリングって言葉は聞いたことがあるけれど具体的にどんなものなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そもそも「ピーリング」の語源は、野菜の皮を剥く時に使う「ピーラー」から来ているようです。つまり、お肌の古い角質を取り、新しい肌へのターンオーバーを促すことがピーリングということです。そこで、ピーリングの効果や注意点など詳しくご紹介していきます。
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ピーリングのニキビに対する効果
ピーリングを知る

ピーリングには、皮膚科や美容クリニックで出来るピーリングと自宅で出来るホームピーリングがあります。まず、皮膚科や美容クリニックなどで受けることができるピーリングの種類を説明します。
①ケミカルピーリング‥古くなった角質や毛穴の老廃物を酸性の薬剤を使って溶かし取り除く治療法です。皮膚の新陳代謝を上げ肌の再生力を高めてくれます。ニキビ以外にもシミ、シワ、たるみなど肌トラブルの改善をすることでも知られています。
白ニキビ、黒ニキビなどにケミカルピーリングは効果があり、古い角質を取り除いてくれるのでニキビ予防にも効果があると言われています。ケミカルピーリングで使用される酸は、グリコール酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、フルーツ酸(AHA)などがあります。
②クリスタルピーリング‥肌質を選ばずに受けられるピーリングとしてクリスタルピーリングがあります。クリスタルピーリングは、アルミニウムの微粒子を顔に吹き付けて古い角質を取り除いていく施術方法です。
③レーザーピーリング‥名前の通りレーザーを照射して古い角質を焼いて取り除いていく施術方法です。どんな肌質でも受けることが出来ると言われています。
この3つの施術方法の中でニキビに効果があるとされているのは、ケミカルピーリングです。ケミカルピーリングは、毛穴の中の皮脂、汚れが溜まって毛穴が塞がることを防いでくれるのでニキビの原因アクネ菌が繁殖しにくくなると言われています。
自宅出来るホームケアピーリングをご紹介します。
①洗顔石鹸ピーリング‥洗顔石鹸にピーリング剤が含まれているので、手軽でピーリングができ初心者でも安心して使えます。
②洗い流すピーリング‥化粧水、美容液と同様に肌に塗って洗い流すピーリングです。週に1回程度使用することが良い方法と言われています。
③塗ってマッサージで落とすピーリング‥ジェルやクリーム状のピーリングを肌に塗ってからマッサージをしていくと消しゴムカスのようなポロポロしたものが出てきます。こちらも週に1回程度の使用が良い方法のようです。
④塗って洗い流さないピーリング‥美容液のように塗って洗い流さないピーリングで敏感肌の人でも安心して使えるものです。角質を柔らかくして古い角質が剥がれ落ちやすくするピーリングです。
価格はいずれも数百円から2,000円程度で、即効性にはかけます。
ピーリング剤の種類

ケミカルピーリングは酸性の薬剤を使って古くなった角質や毛穴の汚れを溶かし取り除く治療法です。ピーリングで使用される酸性の薬剤にもいくつかの種類があります。
ドラックストアなどで売られているピーリング剤も酸性の薬剤が使われているためニキビ治療に効果的な薬剤について詳しくご紹介していきます。
ピーリングに使わる酸性の薬剤には、グリコール酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸の3種類があります。
①グリコール酸‥フルーツから抽出されることが多いので別名「フルーツ酸」とも言われています。浸透力が高く角質層だけではなく真皮層まで届くので古い角質を取り除き、真皮層のコラーゲンの生成を助ける働きがあり、小じわの治療としても使われています。
浸透力が高いだけに酸の刺激を受けやすく赤み、痛み、かゆみがともなう可能性が高いピーリング剤でもあります。
②トリクロロ酢酸‥強い酸が特徴の薬剤でトリクロロ酢酸を使って軽い熱傷を起こさせ、その熱傷が治る力を利用して新しい肌へと再生させるという治療に用いられています。ニキビ治療に関しては、顔全体に使用するというより部分的に治療する場合に使われているようです。
③サリチル酸‥「サリチル酸」成分をマクロゴールやエタノールで溶媒して使われています。ニキビ治療の際、最も肌への刺激が少なくてすむのは、マクロゴールで溶媒された「サリチル酸マクロゴール」の方だと言われています。
本来サリチル酸には、角質を柔らかくし不要な角質だけを溶かすという力があります。エタノールよりマクロゴールで溶媒している方が、刺激が少なく肌表面の古い角質だけを取り除いてくれる働きをしてくれます。
ニキビ治療の場合、角質層より深い層までピーリング剤が入ってしまうことで刺激が強くなりすぎ返って肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
ニキビ治療では、深い層までのピーリングはあまり効果がないようですので、「サリチル酸マクロゴール」の薬剤を使ったピーリングがおすすめです。
ピーリングのニキビに対する効果

ニキビに対してのピーリングの効果を上げていきます。
①皮膚科、美容クリニックなどで受ける場合、肌質に合わせて効果的なピーリング方法や薬剤を選んで施術を行ってくれるので即効性があります。
②紫外線や肌の抵抗力が低くなることでメラニン色素の沈着がおこりシミやニキビ跡が出来た場合、ピーリングによって薄くしてくれる効果とニキビ予防の効果が出てきます。
③正常なターンオーバーを促してくれるので、古い角質が溜まることなく肌を柔らかくする効果が出てきます。このことで、化粧水などの浸透率が上がる効果も得られます。
④皮脂分泌が多くなることでニキビへと繋がっている場合、ピーリングを行うことで毛穴の詰まりになる古い角質を取り除きアクネ菌の繁殖を抑えてくれます。これによりニキビの予防にも効果が出てきます。
⑤凸凹のニキビ跡ができている場合、ケミカルピーリングでグリコール酸やサリチル酸を使用し皮膚をはがす治療を(2週間に1度、6~10回程度)続けることでニキビ跡が改善されると言われています。
⑥ホームケアピーリングは、低刺激で安く購入できるのでコストパフォーマンスが良く手軽にいつでも出来ます。
ピーリングのデミリットと注意点
ピーリングのデメリット

次にニキビに対してのピーリングのデミリットを上げていきます。
①皮膚科医や美容クリニックでのピーリングは費用が高くなりがちで肌トラブルが全くないというわけではないので、信頼できる病院選びが大切になります。
②乾燥肌からくるニキビの場合ピーリングをすることで必要以上に皮脂を落としてしまうことになり、乾燥肌を悪化させてしまう場合があります。
③大人ニキビの中のひとつホルモンバランスの乱れからくるニキビには効果がありません。生理前になるとニキビが出来るなどは、ピーリングでは改善されないので睡眠、食事などの生活習慣が改善の道となります。
④ピーリングをした後は角質層を取り除いているので乾燥します。必ずピーリングの後に保湿をしなければ肌トラブルの原因になります。
⑤ピーリング後に肌がひりつく、赤みが出ることがあります。ピーリング剤によって出てくる症状と言われています。信頼できる医師また病院で肌診断をしっかりしてもらってからピーリングの施術を受けることが大切です。
ピーリングの注意点

ケミカルピーリングは、肌表面を溶かして落とすという施術方法になります。ピーリング後に角質層のバリア機能が一時的に下がり、乾燥や紫外線などの外部刺激で肌トラブルを起こしやすくなります。
施術後は必ずしっかり保湿をし、紫外線対策をすることが大切です。肌に赤みがある時やニキビがある時は、ピーリングをすることで肌状態を悪くしてしまう可能性があるのでやめておくほうがよさそうです。
また、ピーリングをやりすぎることで敏感肌になってしまうことがあるので注意が必要です。敏感肌、乾燥肌、皮膚が薄い人はピーリングに向いていない肌質といえます。
市販のピーリングは低刺激のものが多いようですが、それでも肌に赤みが出る、痛みをともなうなどのトラブルが全くないとは言い切れないので必ずパッチテストを行うことをおすすめします。ぜひ、参考にしてみて下さい。
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