ニキビを治すための様々な方法を試しているけれど、なかなか治らない。そんな時、やっぱり薬を塗ったり、飲み薬を服用したりするほうが治りが早いかもしれません。
では、ニキビ改善に効果のある成分と病院で処方される飲み薬の効果について取り上げていきます。市販薬ではどのような塗る薬が使えるかもご紹介します。
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ニキビ改善に効く成分とは?

まずは、ニキビ改善にはどのような成分が効くのかを見ていきましょう。
炎症を抑える成分
ニキビは、毛穴に古い角質が詰まって毛穴の入り口が固くなり、皮脂や汚れなどと合わさり、アクネ菌が繁殖していくことで生じます。そして、炎症がひどくなっていくわけです。
ですから、炎症を抑える成分がニキビ改善に効果があるとされています。いわゆる抗炎症薬です。
殺菌効果のある成分
ニキビはアクネ菌という菌が原因となって発症します。ですから、ニキビを治すにはこの菌を除去することが必要になるでしょう。
そこで、殺菌効果のある成分が含まれている薬、抗生物質が用いられます。抗生物質は、抗菌作用や抗炎症作用などがあるため、ニキビを早く治し、悪化させるのを防ぐため、ニキビ跡ができるのも防ぐことができるでしょう。
ビタミン剤
ニキビは、ビタミンの不足により生じている場合もあり、ビタミンを摂取することで皮膚の炎症を抑えたり、皮脂分泌が抑えられたり、肌の新陳代謝が促されたりすることがあります。
食事で、ビタミンをバランスよく摂取できれば良いのですが、それが難しい場合は、ビタミンを補充する目的でビタミン剤が効果的とされています。
ホルモン剤
ホルモンバランスの乱れにより、ニキビが生じることがあります。女性にもある男性ホルモンが増えると、皮脂の分泌が過剰になって、ニキビが出来てしまうのです。男性ホルモンが増える原因としては、睡眠不足やストレスなどの生活習慣が関係しています。
女性でも、抜け毛が増えたり、体毛が濃くなったり、うっすらひげが生えてきたりするなら、それは男性ホルモンが増えている証拠かもしれません。生活習慣を整えるのがなかなか難しい場合、女性ホルモンを増やしてニキビを改善する場合もあるでしょう。
ニキビ改善に病院で処方される飲み薬とその効果とは?

では、ここからは具体的にどのような飲み薬が処方されて、それぞれの薬にはどのような効果があるのかをご紹介していきます。
抗炎症薬:ブルフェン
ブルフェンは、イブプロフェンという非ステロイド性解熱鎮痛剤に分類される薬です。炎症を抑える働きがあるため、ニキビの治療に処方されることがあります。赤ニキビや黄ニキビに処方されることが多いようです。
抗生物質:ミノマイシン
ミノマイシンは、テトラサイクリン系の抗生物質で、細菌が増加するときに必要なたんぱく質を合成を止める働きがあるため、アクネ菌の活発化を抑え、ニキビの改善に役立つためによく用いられています。
抗生物質は長期間に使用すると、耐性菌が作られて薬が効かなくなることがありますので、処方された期間を守って飲むようにしましょう。
抗生物質:ファロム
ファロムもニキビ改善によく病院で処方される薬です。ペネム系の抗生物質で抗菌力が高く、副作用が少ないためよく用いられています。
ファロペネムという成分が含まれていますが、これに抗体を持っているアクネ菌は少ないようで、赤ニキビや黄ニキビに効果を発揮しやすいという特徴もある薬です。また、耐性菌ができにくいため、長期間飲むことになる場合は使いやすい薬となっています。
抗生物質:ルリッド
ルリッドを処方してくれる皮膚科もあります。これは、マクロライド系の抗生物質です。細菌を殺菌して、ニキビの炎症や化膿を抑える働きがあります。ロキシスロマイシンという主成分が、たんぱく質の合成を阻止して細菌の繁殖を抑えてくれるのです。
これも、長期間使用すると耐性菌ができて、効かなくなることがあります。また、肝障害の副作用があったり、飲み合わせに注意が必要な薬でもあるので、他の薬でももちろんそうですが、持病がある方は必ず医師に飲み合わせを確認してください。
漢方薬:黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

ニキビの改善というよりも、ニキビのできやすい体質を改善するために漢方薬が使われる場合もあります。いくつかの種類がありますが、その中の一つが黄連解毒湯です。
これは、体の過剰な熱を鎮めて、炎症体質を改善する働きがあります。抗生物質などのように即効性はありませんが、ニキビができやすい方は長期的に見て体質を変える助けになる薬でしょう。
漢方薬:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
もう1つニキビに用いられる漢方薬として、当帰芍薬散があります。これは、女性ホルモンのバランスが乱れているために、ニキビが出来ている方に使われることが多いでしょう。体を温め、冷えを解消したり、水分代謝をよくしたりする効果があります。この漢方薬も体質改善に効果的とされています。
ビタミン剤:シナール
ビタミン剤としてシナールが処方されることも多いでしょう。ビタミンCとパントテン酸(ビタミンB5)を補うことができるビタミン剤です。皮膚を正常な状態に戻し、新たな皮膚を作り出すために欠かせないビタミンにより、ニキビが改善されるのを助けます。
どの程度のニキビで病院に行って良いの?
ニキビの処方薬と効果を見てきましたが、「でも、ニキビぐらいで病院に行くなんて」と思う方もおられるかもしれません。しかし、そんなことを思う必要はありません。皮膚科では、軽度のニキビでも診てもらうことが可能です。
ひどくなってから受診すれば、治療にも時間がかかり、より強い薬を処方されなければならないでしょう。それに、ひどくなるとクレーターと言って、ニキビ跡が凸凹に跡に残ってしまうことがあります。
ですから、早めに受診することや、スキンケアを改善したり、ニキビが出来る生活習慣などを改善したりしてもなかなか治りが悪いという場合などは、積極的に皮膚科を受診してみるのはいかがでしょうか?
ニキビに効く市販薬は?
病院で処方される薬について、ご紹介してきましたが、病院にすぐに行くことができないという場合は、どのような市販薬を使うと良いのでしょうか?ビタミン剤やビタミンが含まれているサプリメントなどを服用することも助けになるでしょう。そして、塗り薬を使用してみるのも良いかもしれません。
テラ・コートリル
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こちらの塗り薬は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが販売している商品です。抗炎症作用があるヒドロコルチゾンという副腎皮質ステロイドと抗菌力があるオキシテトラサイクリン塩酸塩が配合されています。大きく腫れているニキビに効果的とされている塗り薬です。6gで税抜1,000円で購入できます。
ペアアクネクリーム
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こちらはライオン株式会社が販売している塗り薬です。抗炎症作用があるイブプロフェンピコノールと、殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールが配合されています。赤ニキビであれば、5日から10日ほどで症状が改善されてくるでしょう。14gで883円で購入できます。
薬でニキビを早く治そう!

ニキビの改善に効果のある成分や、病院で処方される薬とその効果、さらには、手軽に購入できる市販の塗り薬をご紹介してきましたが、いかがでしたか?薬の内容などを見ると、ニキビの治りが早くなることに納得されたのではないでしょうか。
ですから、ニキビがひどくなりすぎる前に受診するのも良いですし、もしひどくなってしまった場合も病院を受診して適切な薬を処方してもらい、早く治すようにしましょう!
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