「ニキビが治ったけれど、肌が凸凹とクレーターのようになって、メイクでも隠しきれない」こんなお悩みを抱えておられますか?中には、マスクが手放せないほどのニキビ跡、クレーターで辛い思いをしている方もおられるでしょう。
そこで、ニキビ跡がクレーターのようになる原因と対策・解消方法をご紹介していきます。
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ニキビ跡がクレーターになるのはなぜ?

ニキビができたからと言って、ニキビがすべてクレーターになってしまうわけではありません。では、なぜニキビ跡がクレーターになってしまう場合があるのでしょうか?いくつかの原因を考えてみましょう。
ニキビの炎症が肌の奥深くまで届いてしまう
私たちの肌は、表皮、真皮、皮下組織という3層からできています。ニキビはアクネ菌により皮膚が炎症するという状態ですが、この炎症が真皮層や皮下組織にまで深く達すると、しこりのような状態になり、クレーターとなってしまうことが多いでしょう。表皮の部分は、ターンオーバー、つまり新陳代謝により皮膚が生まれ変わっていきますが、真皮の部分はターンオーバーが行われないために、跡になり治りにくいのです。
ニキビのケアをしないため

ニキビの炎症が肌の奥深くまで届いてしまうのを許してしまう原因は何でしょうか?それは、ニキビができた時に悪化させてしまうと真皮層や皮下組織という部分にまで炎症が広がってしまうのです。ニキビができた時、悪化させてしまう原因には次のようなものが挙げられます。
手でニキビを触る
ニキビができると、ついつい気になって手で触ってしまうことがあるでしょう。しかし、炎症を起こしている所に清潔ではない手で触ると、雑菌がついて炎症を悪化させてしまうことがあります。
栄養が偏っている
ニキビの悪化の原因として、食生活も大きく関係します。皮膚や粘膜を強めたり、ターンオーバーを促したりする作用があるビタミン類などを摂取していないとか、皮膚を作るたんぱく質などを摂取していないとニキビの治りが悪くなることがあるのです。
洗顔方法が間違っている
ニキビがあると、ついついキレイにしたいと思ってごしごしと洗ってしまったり、皮脂を抑えようと何回も洗ったりすることがあるかもしれません。そうすると、ニキビにかえって刺激を与えて、悪化させてしまうことがあるでしょう。
ニキビを隠すためにメイクが濃くなっている
ニキビを隠すために、ファンデーションが厚塗りになっていませんか?そうすると、やはり負担がかかり、刺激が強くなり炎症が悪化させることがあります。
こうした原因により、ニキビによる炎症が肌の奥深くまで届いてしまうことがあります。クレーターにまではならなくても、赤みを帯びたり、茶色く色素沈着したりするニキビ跡になることもあるでしょう。
クレーターにならないための対策は?

では、ニキビができた時、クレーターにならないためにどのような対策をしたらよいでしょうか?3つほどの方法をご紹介します。
洗顔方法・スキンケア方法に気を付ける
ニキビができている時に限られたことではありませんが、洗顔を正しい方法で行わないと肌は乾燥してしまいます。ニキビは、乾燥により皮脂が皮膚の潤いを保とうと皮脂が過剰分泌されることで発生したり、さらには悪化することもあるでしょう。ですから、乾燥しないような洗顔方法で行うことが大切です。
乾燥しないための洗顔方法
乾燥しない洗顔方法として、清潔な手で洗顔料をしっかりと泡立てて、泡で顔を洗い、決してごしごしとこすらないようにしましょう。また、熱いお湯はニキビに刺激となりますし、皮膚の乾燥を招きますから、32度ぐらいのぬるま湯で洗顔するようにしてください。そして、洗顔後のタオルは、清潔なものを使い、ここでもごしごしこすらないようにします。
乾燥しないためのスキンケア
スキンケアに関しても、保湿をしっかりと行うことが大切です。べたつくからと言って基本的なケアをしないとニキビを悪化させてクレーターを生む可能性があります。スキンケア商品を選ぶ際に、ビタミンC誘導体という余分な皮脂を抑えてくれる働きがある成分が含まれているものを選ぶと良いかもしれません。
また、グリチルリチン酸という成分は、炎症を抑える働きがありますので、おすすめです。オイルやアルコールは刺激となりますから、それらが含まれていないケア商品を使いましょう。
栄養バランスの取れた食生活

栄養バランスの取れた食生活を送ることも大切です。ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類を摂り入れることに努めましょう。ビタミンAは、鶏レバーや豚レバー、ビタミンB1は胚芽米、ビタミンB2は納豆、ビタミンB6はマグロ、ビタミンCは赤ピーマンや黄ピーマン、ビタミンEは、アーモンドやたらこなどから摂ることができます。
また、なかなか食事では難しいという方は、ビタミンのサプリメントを活用するのはいかがでしょうか?
ニキビの塗り薬を活用する
市販のニキビの塗り薬を活用することも1つの手です。塗り薬には、ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌したり、炎症を抑えたりする作用があるものが多いでしょう。ですから、そうした塗り薬を活用することで早く治る場合があります。ただし、塗りすぎると乾燥してしまう場合もありますから、使用方法を守って行うようにしてください。
例えば、ライオンのペアアクネクリームWという商品があります。こちらは、非ステロイド系で、顔の初期のニキビから進行したニキビ、背中のニキビにも使用することができます。アクネ菌を殺菌して、炎症を鎮める働きをしてくれる薬です。14gで950円で販売されています。ドラッグストアなどで購入可能です。
クレーターを解消する方法とは?
では、すでにできてしまったクレーターを解消するにはどうしたらよいでしょうか?クレーターを自分で改善するのはなかなか難しいとされています。完全になくすのは難しいとしても、薄くすることはできるかもしれません。ここでは、クレーターを解消するための2つの方法をご紹介します。
ターンオーバーを整える
ターンオーバーが正常に働くことで、時間はかかりますが、クレーターを薄くすることができるかもしれません。ターンオーバーが正常に働けば、皮膚が生まれ変わっていきます。ただし、ただターンオーバーの力に頼るだけでなく、ビタミン類などをしっかりと摂取すること、クレーター改善に必要な保湿をスキンケアでしっかりすることなどを併せて丁寧に行っていくことが必要です。
クレーターの原因の部分で取り上げたように、肌の奥まで傷ついている状態ですから、半年から数年単位での期間がかかることも覚えておきましょう。また、改善するといっても、へこみがふっくらとする、目立たない感じになるというレベルでの解消となります。
ターンオーバーを整えるためにできることは次の点です。
- 睡眠をしっかり取る
- ストレスをためない
- 栄養バランスの取れた食生活
- お酒を飲みすぎない
- 煙草を吸わない
美容皮膚科での治療をする

自分でクレーターを改善するには限界があります。そのため、美容皮膚科での治療を受けてクレーターを解消するという方法もあります。肌の表面を剥がすピーリングや、レーザーや光を当てて治療する方法などがあるでしょう。しかし、クレーターの治療というのは、審美的な目的で行われるため、保険が適用されませんので、高額な治療になる場合があります。
また、半年から1年近く月に1回ぐらい通い続ける必要もありますので、メリットとデメリットを考えたうえで、美容皮膚科での治療を受けるかどうかを決めることをおすすめします。
地道に努力してクレーター改善を!
ニキビ跡がクレーターになる原因と対策、解消方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?クレーターを解消するには時間がかかりますし、自分で完璧になくすのは難しいかもしれません。
しかし、薄くすることはできる可能性がありますので、地道にスキンケアや生活習慣を整えることを続けましょう。そして、ニキビができた時には悪化しないように努力して、新たなクレーターを作らないようにしたいですね!
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