何だか最近顔色が冴えない、とお困りの方はいませんか?それは顔のくすみが原因かもしれません。
顔がくすんでみえてしまうのには、様々なタイプがあり、タイプによって解消方法が異なってくるということをご存知でしょうか。
今回は、そんなくすみにお悩みの方のために、顔のくすみのタイプとその解消方法をまとめてみました。
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顔のくすみのタイプ

まずはどうして顔がくすんでみえてしまうのか原因をみていきましょう。
くすみのタイプは大きくわけて6つ考えられます。あなたはどのタイプにあてはまるでしょうか?
乾燥によるくすみ
肌が水分不足により乾燥すると、肌自身が水分を逃すまいと保湿をカバーするために、本来外に排出すべき古い角質を溜めこみ、どんどん蓄積されていきます。
これを角質肥厚といいますが、角質肥厚が起こると溜め込んだ角質のせいで肌がグレーっぽくなり、くすんだように見えてしまいます。
顔は常に外気に触れているため、服で覆われている部分と比べるとどうしても肌が乾燥しやすくなってしまう部分の一つです。特に空気が乾燥する冬場には、乾燥により古い角質を溜め込まないようしっかり保湿ケアを行うことが大切です。
血行不良によるくすみ
気温が低くなったり体温が下がったり、代謝が落ちたことが原因で手足が冷えるなどでの身体の冷えは、血管を収縮して血流を落としてしまうため、血行不良を招いてしまいます。
血行不良になると、肌の赤みが薄くなり、顔が青黒くくすんだように見えてしまいます。いわゆる「血の気のない」状態ですね。
また、身体の冷えのほか、運動不足や喫煙も血行不良を招く原因となります。血行不良の状態は何でもなくても不健康にみられがちですから、しっかり基礎代謝を上げて全身の血行を良くする対策が必要です。
メラニン色素によるくすみ
紫外線を浴びるとメラニン色素ができてしまいシミになってしまう、ということはご存知の方も多いと思います。
このメラニン色素は、シミだけでなくくすみも引き起こしてしまう非常に厄介なものなのです。
肌は一定の周期でターンオーバーしてこの厄介なメラニン色素も排出されるようなしくみになっていますが、紫外線を大量に浴びてしまったことでメラニン色素も大量に発生してしまうと、外に排出しきれずに肌に残ってしまい、これがシミやくすみの原因となっているのです。
特に紫外線量の多い夏から初秋にかけては、なるべく肌に直射日光を浴びない工夫が必要です。
黄色っぽくなるくすみ
黄色っぽくなるくすみの主な原因は、肌の「糖化」と「カルボニル化」によるものです。
「糖化」とは、糖分の摂りすぎや紫外線、ストレス、加齢などで、摂取した糖とタンパク質が結びついてしまい、顔が黄色っぽくなりくすんで見えることです。甘いものが好きでつい食べ過ぎてしまう傾向の方は注意が必要です。
また、「カルボニル化」とは、脂質の摂りすぎやストレス、喫煙、加齢などで、脂肪の分解物とタンパク質が結びついてしまい、顔が黄色くくすんで見えることです。脂肪分の多い食事が好きな方は気をつけたいところです。
CMでもよく聞きますが、おいしいと感じるものは糖分や脂質が思っているよりも大量に含まれていることが多々あります。健康のためにもお肌のためにもバランスの良い食事をとるよう心掛けたいですね。
汚れによるくすみ
加齢やストレスなどが原因で肌のターンオーバーが正常に行われないと、古い角質が溜まり、洗顔だけでは汚れが落としきれないため肌がくすんでみえることがあります。
また、毛穴に詰まった汚れが落としきれず残ってしまうことでも肌がくすんでみえることがあります。古い角質や毛穴に詰まっている汚れは毎日丁寧に洗顔を行うことで十分に落とせますので、いつもと違ってくすんでみえたときにはまずはしっかり洗顔をしてみましょう。
それでもくすみがとれないと感じるときはピーリングなど特別なお手入れを行ってみることをオススメします。
産毛によるくすみ
産毛を処理しないことが原因で顔が黒っぽくくすんでみえることがあります。
産毛は非常に細いのであまり気にしていないという方もいらっしゃると思いますが、元々は他の毛と同様に黒いものです。
なので、産毛を処理しないと顔も黒っぽくくすんで見えるうえに、化粧ノリも悪くなってしまいます。あまり目立ちませんが顔全体にありますので、顔用のシェーバーで定期的に処理した方が良いでしょう。

顔のくすみに効果的な解消方法
くすみのタイプがわかったら、どのようにケアすれば解消できるかをみていきましょう。
タイプを知ってケアすれば効果を感じるのも早くなりますよ!
早めの保湿
乾燥を防ぐにはとにかく保湿を行うことです。乾燥した状態を放っておくと角質肥厚が進み、後から保湿成分の高いスキンケア商品を使っても本来の角質まで届かなくなってしまうため、くすみは一向に改善されません。
冬場など空気が乾燥する時期や、エアコンが効いた室内で過ごす時間が多いときなどは保湿成分の入ったミストタイプの化粧水などを利用してこまめに肌の保湿を行いましょう。
なかなか時間が割けない場合は、保湿効果の高いクリームを使用して肌がしっとり感じられるまでケアを行いましょう(ただし、塗りすぎはべたついて他の肌トラブルの原因になりますので注意しましょう)。
また、お風呂上りや洗顔後は時間を空けず顔を拭いたらすぐにスキンケアを行い、潤いを逃がさないようにしましょう。
軽めの運動
血行不良によるくすみの場合、主な原因は運動不足です。
なぜ運動不足で血行不良になるのかというと、
運動しない→筋肉量が減る→筋力が減り全身へ血液を送る力が弱くなる→血行不良
という流れができてしまうからです。
とはいえ、運度不足になっているということは運動することが嫌い、または苦手という方が多いことでしょう。運動が嫌いな方にいきなり運動しろと言ってもなかなか続かないものですので、まずは実行しやすい・続けやすい・道具が不要という好条件3拍子が揃っているウォーキングやストレッチから始めてみることをオススメします。
毎日3分間ウォーキングや寝る前にストレッチするなど、習慣化できる軽めの内容から始めることで長期的に続けることが可能になります。
紫外線対策
メラニン色素の発生を抑えるためには紫外線を浴びない対策と浴びてしまった後のケアが必須です。
まずは過剰なメラニン色素を「作らない」ことを心がけ、日焼け止めやUV効果のある化粧下地やファンデーション、クリームなどを使用するようにしましょう。紫外線の多い日には日傘や帽子、サングラスなどを活用し、肌に直接紫外線を浴びないように気をつけましょう。
そして、紫外線を浴びてしまったときには、体外にメラニン色素を「排出する」ことが重要になります。
通常メラニン色素は肌のターンオーバーにより排出されますが、紫外線を大量に浴びたことでメラニン色素が過剰に発生したり、加齢やストレスなどでターンオーバーの周期が遅くなると体内にメラニン色素が蓄積され、シミやくすみの原因になってしまいます。
正常にターンオーバーできるよう規則正しい生活やストレスを溜めないような生活を心がけましょう。
ピーリング
ピーリングとは、古い角質をピーリング剤で除去するケアのことです。肌のターンオーバーを正常化させるのにも効果があります。
ピーリングの方法としては、市販のピーリング剤を使用する方法と美容クリニックで行う方法があります。
市販されているピーリング剤を使用する場合は、洗顔料やピーリング専用のジェルを使うことで、表面の角質を擦り落としクリアな肌に整えることができます。
一般的に市販されているピーリング剤はあまり刺激が強くはありませんが、やりすぎは肌を傷つける原因となります。週1回程度を目安に、肌のくすみの状況を見ながら行うのが良いでしょう。
また、敏感肌の方やニキビなど吹き出物や腫れ、傷がある場合は使用を控えた方が良いでしょう。
次に、クリニックで行う場合のピーリングについて説明します。
クリニックで行なうケミカルピーリングは、専用の薬液により余計な角質を柔らかくし、剥離することで、新しい肌の再生を促すことができます。
クリニックのピーリングでは剥離させる深度が角層程度の最浅層から浅層、中間層、深層ピーリングの4段階に分類されていて、くすみの度合いなどによってその深度を選択していきます。くすみ以外の肌状態も診てくれますので、悩んでいる方は一度クリニックを利用されてみてはいかがでしょうか。

顔のくすみ改善に効果がある顔のツボ
色々紹介されたけどもっと手軽に改善したい!という方は、ツボを押してみるという方法があります。
正しく押せば効果があらわれますので、ぜひやってみてくださいね!
太陽(たいよう)

「太陽」は、眉尻と目尻の中間点からやや後ろ側にあるツボです。こめかみから目尻に向かって指でなぞっていったときに、小さなくぼみがあるところが「太陽」なので、このくぼみを探していくとわかりやすいでしょう。
なお、探すときには誤って目に指が入らないよう気をつけて行ってください。この「太陽」というツボは、元来「眼医者ごろし」と呼ばれていて、このツボを押していれば眼科にかかる必要がなくなり眼医者が儲からないと言い伝えられている眼に効果があるツボです。そのとおり近視だけでなく老眼にも効果があるといわれているほか、眼精疲労や疲労からくる頭痛などにも効果があるといわれています。
また、目の周りのむくみ、くま、シワ、たるみの改善にも効果があるといわれていますので、これらが改善されることにより、暗くくすんだ印象から明るくクリアな肌に見られるようになるのです。
押し方は、人差し指をツボにあて、中指(可能であれば薬指も)をそっとそえてゆっくりじんわりと3~5秒程度かけて押します。この押し方をする場合、人差し指だけで押そうとすると、指がすべって目に入ってしまう可能性がありますので、必ず中指をそえて行いましょう。
また、同じく指がすべったときに危険が伴うため、力を入れて反動をつけて押さないよう注意してください。このほか、ぐりぐりとまわすように指圧するやり方もあり、こちらの方が目に指が入る危険が少ないです。
攅竹(さんちく)

「攅竹」は、眉頭(眉間側の方)にあるツボです。触ると大きくくぼんだところがありますので、そこがこのツボになります。
「攅竹」は、上述した「太陽」と同じく眼精疲労や疲れ目など眼に効くほか、血行を促進し代謝を上げる効果がありますので、まぶたのむくみやくまの改善にも良いツボです。「太陽」と一緒に押すとより効果が期待されるでしょう。
また、「攅竹」は美白にも効果があるツボなので、肌のくすみもクリアにしてくれます。
押し方は、まずテーブルにひじをつき腕を安定させます。次に親指または人差し指をツボにあて、指の腹で上に持ち上げるように3~5秒程度ツボを押します。うつむき加減になると押しやすくなりますし、「太陽」と同様ぐりぐり回すように押しても良いです。目の周りの血流がよくなり症状が改善されます。
少々痛みを伴う場合がありますので、痛みの程度をみて加減しながら行ってください。
承奬(しょうしょう)

「承奬」は、下唇から指1本分下のくぼんでいるところにあるツボです。
「承奬」は顔の血流を促進し、シミやそばかす、ニキビ、肌荒れなど様々な肌トラブルに効果があるツボです。美白にも効果があるツボとも言われていますので、くすみも改善してくれます。
また、肌代謝を上げる効果もあり、乾燥を防いでくれますので、乾燥によるくすみも予防することができます。
押し方は、中指と薬指の腹を使って5秒間ゆっくりと押して離すを繰り返し行います。「承奬」は、肌トラブルに効果があるほかにも、小顔や顔のゆがみ、口内炎など口腔トラブルにも効果があります。
美肌のうえに小顔にもなれるなんて女性にとっては何ともありがたいツボですね。

まとめ
いかがでしたでしょうか。一言で「くすみ」と言っても様々なタイプがあり、タイプによって改善策も違ってきます。
くすんでいるな、と思っても何もせず放っておいてしまうとどんどんくすんでしまいます。自分のくすみのタイプを知り、お手入れしてあげることで、くすみはちゃんと改善されていきます。
歳のせいなどと諦めずにちゃんとケアをして、いくつになってもくすみのないクリアで明るい肌を目指しましょう!
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