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紅茶にも使われる爽やかな香りで人気のベルガモット。この精油の魅力とは?

「アールグレイ」と呼ばれる紅茶を飲んだことがありますか。ひと味違うその紅茶の香りの素晴らしさに、驚いた方もいらっしゃるでしょう。この「アールグレイ」の香り付けに使われているのがベルガモットです。ベルガモットはミカン科の植物で、オレンジよりも一回り小さめの果実を実らせます。苦みや酸味が強いために、生で食べられることはなく、主に香りが利用されるという柑橘系の中でも非常に珍しい扱いを受けています。また、ベルガモットはとてもデリケートな植物なので、主な産地はイタリアやコートジボアールと産地が限定されており、他の柑橘のように世界中で広く栽培されているものではありません。

アロマテラピーにおいても、ベルガモットの精油はよく用いられます。香りの成分も他の柑橘とは異なり、一般的に柑橘類の精油に多く含まれるモノテルペン炭化水素類のリモネンだけでなく、花の香りをイメージさせるようなエステル類の酢酸リナリルやモノテルペンアルコール類のリナロールも多く含みます。ですから、私たちが想像する柑橘系の香りに比べ、やや落ち着きのあるベルガモット特有の香りを形成しています。ベルガモットとはどのような精油なのでしょうか。詳しくご紹介しましょう。

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ケルンの水(オー・デ・コロンとベルガモットの関係)

「オー・デ・コロン」という名前に聞き覚えはありませんか。現代では、手軽に香りを楽しむためのフレグランスの一種を表す言葉ですが、実はこの「オー・デ・コロン」とベルガモット精油には深い関係があります。

18世紀頃のイタリアでは「アクアミラビリス(素晴らしい水)」と呼ばれる、芳香植物から採られた香料を使った万能薬が流行していました。香水のように使ったり、体に塗布したり、内服も行われていたそうです。イタリアからドイツのケルンに移り住んだフェミニスは、ケルンの町でも「アクアミラビリス」のようなものを販売しようと思い立ちます。後にその志は、イタリア人のファリーナによって「ケルニッシュヴァッサー(ケルンの水)」として完成されることになります。「ケルニッシュヴァッサー」に使われたのが上質のアルコールとベルガモットの精油でした。その柑橘系の爽やかな香りは、ケルンの人々を魅了していきます。甘くみずみずしい香りに夫人達は心を躍らせ、ファッションの一つとして採り入れられるようになりました。ケルンに進駐を始めたフランス兵たちまでもが、その水の虜になりました。

母国であるフランスの家族や恋人たちに、愛を表現する贈り物として多くの兵士たちが持ち帰ったそうです。ナポレオンや、ゲーテもこれを気に入り、愛用しました。やがて「ケルニッシュヴァッサー」と呼ばれていたその香りは、ナポレオン占領下でフランス語の「オー・デ・コロン」と呼ばれるようになります。「オー」は水、「コロン」はケルンを表します。「オー・デ・コロン」は、フランス語名のまま、ヨーロッパから世界へと広まっていきました。「ケルニッシュヴァッサー」は今日でもケルンの町で作られています。そして、「オー・デ・コロン」はあまりの人気により、多くの人が様々なレシピで作るようになり、今では一般名称となっています。ベルガモットの精油があったからこそ、今日の「オー・デ・コロン」という言葉ができたとも言えるのです。ベルガモットの香りが、昔から人々に愛されてきたことがわかるエピソードです。

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ベルガモット精油の効能

ベルガモットは「調整」がテーマの精油だと言えるでしょう。高揚させる成分である「モノテルペン炭化水素類」と、鎮静させる成分「エステル類」をバランスよく含んでいます。とはいえ、ベルガモットの高揚と鎮静は同時には起こらず、ある時は高揚、またある時には鎮静と、バランスを整えるように働きます。多すぎる食欲や少なすぎる食欲も調整します。その他にも沢山の働きを持っていますので、具体的な使い方を見てみましょう。

泌尿器や呼吸器に

殺菌消毒作用や抗ウイルス作用があります。呼吸器だけでなく、膀胱炎や膣炎、尿道炎にも大変役立つ精油です。天然塩にベルガモット精油と、ティーツリー精油やラベンダーアングスティフォリア精油を加えてバスソルトを作り、アロマバスや座浴を行ってみましょう。精油の濃度は、座浴の場合最大で3滴、全身浴の場合は5滴までにします。

消化器

他の柑橘系の精油と同じように、消化器にも働きます。消化促進作用、健胃作用、消化器への鎮痙作用があります。食欲を調整したい時や、胃痛の時に役立つ塗布用オイルを作りましょう。植物オイルにベルガモット精油とローズウッドやゼラニウムエジプト精油をブレンドしてみぞおちなどに塗布します。精油の濃度は植物オイルの量に対して2%以下にします。日光に当たらない部分に使用してください。

皮膚

皮膚に対しては抗ウイルス作用があります。従って、ベルガモット精油は帯状疱疹や口唇ヘルペス、水疱瘡などのケアのためにもよくブレンドされる精油の1つです。また、皮脂を抑える作用や、消毒作用、傷を治す作用も持っています。頭皮の脂が気になる人は、頭皮マッサージ用のスプレーを作ってみましょう。無水エタノール5mlにベルガモット精油を5滴加えて混ぜ、精製水を45ml加えれば出来上がりです。他の精油とブレンドするのも良いでしょう。頭皮にスプレーしてマッサージしてみましょう。ベルガモット精油を加えた体用のアロマクラフトは、夜間に使用しましょう。

心へ

オレンジやグレープフルーツの精油が持つ作用と同じく、ベルガモットの香りも心を明るく、高揚させます。同時に、不安や緊張を取り除くので、抗うつ作用や心を落ち着かせる作用もあります。落ち込んだときにはベルガモット精油で芳香浴をしてみましょう。部屋がいい香りに包まれるだけで、気分を変えることができるでしょう。ストレスが溜って眠れないような夜にはボディオイルなどもお勧めです。植物油にベルガモットとラベンダーアングスティフォリア、アカマツヨーロッパなどの精油をブレンドして体に塗布してみましょう。精油の濃度は植物オイルの量に対して2%までにします。

その他にも

ベルガモット精油は、解熱作用やデオドラント作用も持っています。体の匂いが気になる季節には、デオドラントスプレーがおすすめです。無水エタノール5mlにベルガモット精油やレモングラス精油、ラベンダーアングスティフォリア精油などをブレンドして10滴加えて混ぜ、精製水を45ml加えれば出来上がりです。汗や汚れをふき取った後、スプレーしてみましょう。光毒性がありますので、日光の当たらないところに使います。

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ベルガモットに関する注意事項

ベルガモット精油は、心にも体にも働く素晴らしい香りです。しかし、使用にあたって注意しなければならないこともいくつかあります。

ベルガモット精油には皮膚を刺激する成分が含まれますので、多量の使用や高濃度での使用はおすすめできません。特に肌の弱い方には注意が必要です。また、強い光毒性(使用直後に日光に当たるとシミなどのトラブルの原因となる成分)を持ちます。精油を塗布した肌を12時間は日光に当てないようにしましょう。どうしても使いたい場合は、光毒性を持つ成分を取り除いたフロクマリンレスの精油も販売されています。
柑橘類の精油は子どもから高齢者まで、多くの方に好まれる香りです。その中でも、ベルガモット精油は用途が広い種類になりますので、正しい知識を持ってその魅力をしっかり楽しんでみてください。

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